佐賀関白木の家  工事着工〜駆体編 2005/6/12〜2005/12/31
白木の家、工事の進捗状況を、遠方におられるお施主様でもタイムリーに確認頂けるよう、下記の通り、ブログで公開していました。
施行は、CM方式(施主の直営、分離発注方式)で行われました。
そして、2006年6月23日、無事、引っ越し完了致しました。
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・・・ピックアップ・・・お施主様御了解の上、工事状況をリアルタイムにプログ公開中です。
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白木の海・・・現場からのロケーション
ここでは、設計・監理状況・工事状況を、遠方在住のお施主様でも進捗状況等を、タイムリーに確認して頂けたらと言う試みで公開しています。尚、公開内容にあたっては、お施主様に迷惑をかけぬよう、良く吟味の上、掲載していきたいと思っています。あわせて、住宅の設計・工事に興味を持っておられる方々の、貴重なご意見・色々なご質問も、お待ちしています。

2005年10月31日 (月)
佐賀関白木の家・・・基本設計終了

基本設計終了後、実施設計終了前に先行して作成しておいた仕様に基づいた見積書・全体予算も確定し、来年3月の竣工予定、来月早々には着工出来るように、ただ今実施設計の真っ最中です。

道路を隔てて海岸と言う過酷ではあるけれど景色の良い環境に立地と言うこともあり、特に、塩害対策(耐久性)及び台風対策(構造強度)そして、ロケーションの確保には考慮しています。

実施設計に至っては、若干仕様の変更もありますが、ほぼ、基本設計のまま行けそうです。

模型写真は、フェリーで別府発、早朝、大阪南港での撮影です。時間があったので、南港の建物探索。安藤忠雄設計のライカ本社大阪ビルは、閉鎖?アプローチは草ぼうぼう。使用されていないようでした。


天保山公園(海遊館横)には、こんな大きな建物いつ出来たのかな?と思っていたら、海外からの豪華客船が停泊していました。外国人が 乗ったバスが、ぞろぞろ出てきました。

2005年11月21日 (月)
始まりま〜す

佐賀関白木の現場が本日から始まります。

朝10時より地鎮祭で、CM方式(施主直営方式)の為、施主関係と工事業者関係総勢十数名で執り行いました。とても快晴で、朝は今季一番の冷え込みだったのですが、始める時間になると汗をかくくらいに気温があがり、まあ寒いよりはいいかなとは思いましたが、初冬らしくない、心地よい、いい日でした。

その前後には裏山のヨシと樹木の枝の伐採工事をしました。そのままだと、家が建ってから落ち葉が樋をつまらせる可能性もあり、台風時にも怖いので伐採する事にしました。ユニックを使って、結構大がかりな作業になっています。

2005年11月22日 (火)
イメージCGが出来ました。

カラーリングは白を基調にして、明るい感じのイメージです。

南国リゾートハウスといった感じでしょうか。

まだ、打ち合わせにより変更あるかもしれませんので、こうご期待!

2005年11月24日 (木)
工事開始〜

今日より、本格的に現場での工事が始まりました。

まずは「遣り方」、敷地に基準となる墨を出します。これにそって基礎屋さんが工事をします。

隣では左官屋さんが道路際の塀のブロックと隣地境界沿いのブロックを積んでいます。

いよいよ始まった工事、道行く人々も、通りかかる車も減速しながら、皆さん興味津々です。

2005年11月28日 (月)
土間下配管工事

先週でコンクリート下の採石敷き工事が終わり、今日は水道屋さんが給排水の土間下配管敷き込み工事をしています。トイレ・お風呂等の配管や樋が接続される配管を土間コンクリート配筋工事の前にしています。その為、基礎屋さんは今日はお休みです。

この時点で建物の大体の大きさが分かり、想像していたよりも意外と広い建物になりそうな感じがしました。

2005年11月29日 (火)
土間配筋工事

今日から基礎工事再開です。

土間コンクリートの鉄筋工事を行います。写真は基礎のベースの鉄筋を加工組立している所です。今日から3日間で鉄筋・型枠工事を行い、今週金曜日にコンクリート打設工事予定になっています。週末の天気予報があんまりいい事を言ってないのでちょっと心配なんですが・・・

2005年12月 1日 (木)
配筋完了・配筋検査

土間コンクリート配筋工事完了しました。同時に図面通りに鉄筋が配置されているかチェックしました。鉄筋の間隔・重ね継ぎ手の長さ・型枠の配置・換気口の位置等チェック。今、世間を賑わせている鉄筋量を減らす工事は絶対に致しません。

鉄筋の下に敷いてるものはポリエチレンフィルムといって、下からの湿気を上がらない様に防止するものです。明日の天気は曇りのち晴れ、10-30%なんでなんとか雨は降らなさそうです。

2005年12月 2日 (金)
配筋完了・配筋検査

12/2 予定通り朝9時からコンクリート打設。

クレーンでシュートの中にコンクリートを入れ、各箇所に流し込みます。すかさず左官屋さんがコテを使って均していきます。お昼前には打ち終わりましたが、途中から雨が降り始めてしまい、犬走りをコンクリート金コテ仕上げだったのですが、雨でセメントが流れてしまったので、足場を外した後に補修しないといけなくなりました。予報では昼から晴れだったのに・

2005年12月 3日 (土)
基礎墨出し

12/3 昨日の天気とはうって変わって晴れ

今日は朝から基礎立ち上がりコンクリートの型枠と打設です。その前に墨出しをして全体の基礎の寸法を確認します。基礎鉄筋の斜めに入ってる箇所は床下換気口が入る位置で、その開口補強です。


2005年12月 6日 (火)
基礎完了・外部土間コンクリート

基礎立ち上がりを無事打設、天端の均しモルタル、型枠外しで建物の基礎は完了です。今日は内部・外部のスロープ等の土間コンクリートの型枠工事です。明日コンクリートを打設します。同時に敷地内水道引き込み工事(下写真手前)を行っていました。

2005年12月 8日 (木)

昨日、外部・内部スロープの土間コンクリートを打設し、今日は一部木材搬入・土台防腐塗料塗り・外部足場組立でした。

土台(基礎コンクリートの上に敷く木材。これの上に柱等が立てられる)に塗っている黒い液体は、防腐防虫防蟻塗料(ヘルスコ・キュアー)。一般的には薬剤を使用する場合がまだ多いと思われますが、これは木炭塗料の自然素材を使用していて人体に無害です。土台の上面を残して、3面(上面は文字が書いてあって、それを見ながら大工さんが敷き並べる為)を塗ります。

防腐防虫防蟻塗料は浴室・洗面・脱衣・便所部分の基礎コンクリートにも塗ります。墨は湿気が多い所に最も効果があります。写真左側が玄関に向かう外部スロープ、写真右側が玄関から玄関ホールに向かう内部スロープ。

外部足場。今までは基礎工事だった為、どうしても平面的になっていたのですが、足場が出来ると、とたんに縦へ向かう立体的な雰囲気が出ます。少し引いて見て、CGのイメージを独り重ね合わせ・・・


2005年12月 9日 (金)
土台敷き

いよいよ、本工事のメインキャスト「大工さん」の登場です!今日と明日で土台・床束・大引・根太・合板敷きを工事します。基礎と土台をアンカーボルトで緊結していきます。

2005年12月 10日 (土)
根太敷き

12/10 昨日に引き続いて床束・大引・根太・合板敷きです。

大引きを固定する床束はプラ束を使用、コンクリート用のボンドと釘で固定。中央部のアジャスターで高さを微調整出来ます。

2005年12月12日 (月)
ひとぎ(棟上げ)

12/11 本日は「ひとぎ」(大分・熊本ではこう呼ぶ事が多い。いわゆる棟上げ)でした。

朝8時より、大工さん7人、クレーン1人で作業開始。先に柱を立てて、梁を一本ずつ繋げていきます。2階の床まで立てたら各柱の垂直をチェック後、固定していきます。昔(随分昔)と違って、今は木材をクレーンで吊り上げて繋げていきますから、近所の人達が手伝いに来る必要もあまりなく、大工さんのみの少人数で済みます。逆を言えば近所の人や親戚連中大勢でワイワイ工事をする「風物詩」が見れなくなったのは寂しい事ではあるのかもしれません。

夕方までで仕事を終わらせて、上棟式を行いました。小屋裏の神様(のさ)に今後の工事の安全を祈願と共に、無事棟が上がったことに喜び、感謝するものです。上棟式は「儀式」というよりも施主が職人さんをもてなす「お祝い」と意味合いの方が強いです。工事に関わった人が一同に会し、お互いの協力の元に家をつくり上げていこうとする意思表示の会でもあります。

その後、餅まきを行いました。道路沿いなので、建物の両側に分かれての餅投げに、沢山の人が来て貰いましたが、それ以上に餅やお菓子が多かったので、皆さん袋一杯に持って帰られました。コツは上を見るより下に落ちるものを拾う方が多くゲット出来ますね。


2005年12月13日 (火)
屋根仕舞い


ひとぎも終わり、現場は昨日から大工さん二人で再開です。今日の午前中、屋根下地合板の上にゴムアスルーフィングを敷き、とりあえずの雨等は防げる状態です。まずは雨風が入らない様に屋根と外壁下地を工事します。特に、この場所は風が強く、寒波がきている事もあり、ものすごく寒いです。昨日は雪もちらついていたようです。

2005年12月15日 (木)
間柱立て

今日は比較的寒くない日でした。エアコンのドレンの先行配管(建物の中に配管を隠す)工事に来ていた、空調屋さんが「寒い〜!」と言ってましたが、大工さんが「こんなものじゃないで〜」と笑ってました。

柱・梁だけだった建物に壁の位置に間柱(3pの厚みの木材)を立て込むと、少しずつ形が見えてきます。外部のサッシが入る所も形が見えてきます。

柱の接合金物のチェックをしてきました。写真は通し柱の接合金物です。ホールダウン10kN用を2個取り付けます。その他の柱は、はしらどめリトルコーナーという金物を使います。
各柱に取り付ける金物(はしらどめリトルコーナー)同じものを外周部の小屋束にも取り付けます。通常は、かすがいだけしかしないのですが、風の影響も考慮して、これを使用しました。1Fの屋根のルーフィングと箱樋(道路から軒樋が見えない様に板金で造る樋)も取り付け完了です。

2005年12月17日 (土)
屋根・墨

屋根の板金葺き工事です。今回は海に近い事もあり、塩害に強いステンレス鋼板の表面にふっ素樹脂をコーティングした金属板を葺きました。

2階の床から外を見た感じです。中に居るのが大工さんで、間柱の外に居るのが板金屋さんです。こうやって見ると、海の真横で工事しているみたいです。今日も風が強く寒い現場でした。皆、防寒対策はバッチリな様でしたが。
1階の間柱が立ったので、外部の構造用合板を張る前に、柱・間柱の外部側と土台の上側に墨を塗りました。基準では地面から1mの高さまででいいのですが、少し高く土台の下端から1m塗る様にしています。

2005年12月21日 (水)
構造用合板

外部の構造用合板張り工事です。建物の構造上重要な耐力壁として、針葉樹合板(910mm×3030mm×厚み9mm)を外壁下地の柱・間柱に釘(150mm間隔)を止めていきます。
丁度現場に行った時にサッシの枠の搬入をしていました。2階に大きなサッシが3ヶ所あるので、持って上がるのに苦労していました。年末年始の休みも入る為、年内中にガラスを入れたいと思います。バルコニー手摺の開口も空いてます。

2005年12月25日 (日)
外壁構造用合板張りほぼ終了

メリークリスマス。今日はクリスマスイヴ。昨日よりは今日の方がちょっと穏やかな天気。だけど、やっぱり寒いですね。外壁構造用合板張り、ほぼ終了しました。2階の大きなサッシ枠も取付ました。月曜日から上部パラペットに構造用合板を張るため、正面屋根の上に足場を追加予定です。外観のイメージがだいぶ見えてきました。耐震補強を筋違いと金物だけに頼るのではなく、2×4工法の利点(パネル工法)は、見ただけでもがっちりしていますね。
建築の現場は、整理・整頓が基本です。周囲が片付いていると、仕事の効率も当然良くなります。

2005年12月26日 (月)
足場追加

今日は風が強い一日でした。昨日は暖かかったのに、今日は寒いものですから体調管理には気を付けないといけません。で、今日は棟梁が風邪引いて休んでましたので、大工さん1人でコツコツ仕事でした。道路側の1階の屋根が出来たので、2階上のパラペットの外壁等の作業の為に、足場を追加しました。

2階バルコニー・軒天とサッシの取り付け雰囲気です。3ヶ所のサッシにはそれぞれシャッターが設置されます。
2005年12月28日 (水)
墨・中間検査

今日は墨塗りの日でした。昨日まで寒かったので覚悟していたら・・・何とも暖かい日で、いい日和でした〜。外部・内部構造用合板両面、内部柱・間柱面を土台下から1mの高さまで塗りました。外部は比較的スムーズに塗れたのですが、内部の方が角が多いので一手間かかりました。外部は腰壁を張ったみたいになってますね。サッシのガラスも全て取り付けて、何とか正月休み前までに戸締まりが出来る様になりました。

午後から市役所の中間検査でした。確認申請は県住宅センターで受けましたが、中間検査は市役所で受けました。検査項目は耐力壁の位置、柱止めの金具、構造用合板の釘のピッチ等、構造的なチェックを受けましたが特に問題も無く、勿論合格でした。
中間検査合格証

2005年12月29日 (木)
2005年御用納め

今日で今年2005年の御用納めです。窓シャッターも取り付き、1階・2階共、内部の床張り下地構造用合板ァ12を張っています。今日は早めに作業を終え、内外の掃除・整頓をします。

外部足場の架工指示及び強度・安全チェックをしました。

それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。

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