関西建物探検3〜大津・京都・神戸〜
2006/11/3〜5
reported by Shinji Furukawa
第三日目(11月5日)日曜日
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8:16←今日の朝が3日間で一番寝坊できた。朝の風景、今日も天気がよい。


8:45→本当、寝に帰っただけのホテル。昨日の夜と同じアングルでの撮影。

今日の予定は、芦屋のヨドコウ迎賓館→北野町巡り→メリケンパークの予定。
神戸ポートアイランド・市民広場(神戸市みなと総局、開発管理事業団、日建設計)

8:45
三宮駅南側ミント神戸ビル(2006年10月、設計:竹中工務店、震災により被災した旧神戸新聞会館跡地)及びそれを三宮駅につなぐペデトリアンデッキ

9:00
左手前は屋外車椅子用エレベーターである。昨日の夜は、足が痛かったので、これを使用させて頂いた。昨晩のニュースで、「ミント神戸のオープンから1ヶ月。駅南側の人の導線が一気に増えた」そうである。神戸はもはや1995年震災の影は、表にはなくなりつつある。復興が著しく早く、
三宮駅北側

9:34
神戸にしむら珈琲店(三宮店)にてブレックファスト。昨日は朝も取らずに黙々と歩いた為、今日ぐらいゆっくり食べたいと希望。淀工迎賓館が10:00開館で時間もある事だし、古川も承諾してくれた。
阪急三宮駅前のステラ三宮ビル

9:35←壁面に取り付けられたジグソー模様の看板が面白い

9:36→阪急三宮駅、現地添乗員、切符の手配からスケジュール管理まで全て古川が行った。これから阪急芦屋川駅に向かう。
阪急芦屋川駅北側から、芦屋川上流の眺望

9:57
阪急芦屋に到着。中央緑の丘の中に見えるのが、ヨドコウ迎賓館(旧・山邑邸)。
10:00
←だんだん目的物に近付いていく。駅から、思ったより近い。


10:02
→山の中に埋まっている。望遠にて撮影。
10:04
←迎賓館に至るまでの坂を通称「ライト坂」と呼ぶようになったらしい。


10:09
→駅からゆっくり歩いて約10分。淀工迎賓館に到着。伊藤は17年ぶりの再会だが、古川・中野は初めての出会いに、ちょっと興奮気味。フランク・ロイドライト現代建築の世界的巨匠の一人である。日本国内で見る事ができるライトの作品は、東京の自由学園、名古屋の明治村に部分移築された旧・帝国ホテル、そして、このヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)である。
淀川製鋼(ヨドコウ)迎賓館−旧・山邑家住宅(1924年、設計:フランク・ロイド・ライト、重要文化財、修復工事後1989年一般公開。1995年震災により、かなりの打撃を受け、1998年復旧完了後、一般公開再開)

10:10
本日のメーンイベント。古川・中野も今回の研修旅行で一番印象に残った物として、この建物を揚げている。


ヨドコウ迎賓館公式HP↓
http://www.yodoko.co.jp/geihinkan/
10:10〜10:27
到着した時、スタッフの女性は外回りの掃除中だった。本日1番乗りのようだ。まずは周囲を眺め、自動販売機で飲料を買い、ピロティーで一服。灰皿が備え付けられている。















建物には旧・帝国ホテルと同じ、大谷石がふんだんに使用されている。壁のブラケット照明も当時のまま使用されているそうである。

















この場所の周囲は樹木がうっそうと茂り、都市から離脱した異空間を感じさせられる。木々からの木漏れ日、そして建物が造る光の演出が、涼しさと、暖かさをより効果的にハーモニーを奏でてくれる。そんな、心地よい癒しの空間になっている。



建物内の売店で、記念品等を販売していた。古川は、こういう所ではお金を惜しまない。「朝からこれで今日の売り上げ完了。」と、売店担当の人は喜んでいた。中野も売り上げ協力していた。
10:37〜11:30
屋内をゆっくり見学しながら、時折外へ。室内は撮影禁止となっているので、2〜3階のバルコニー廻りを撮影。


←↑遠くからよく見えるPH(ペントハウス)ここは4階の食堂部分である。当時、沿線の私鉄から直接電気を引いて(容量が大きいので一般電灯電力では間に合わない)、厨房設備はオール電化にしていたのは驚きである。



←↓青銅の板を貼り付けた窓硝子及び天井部分(ハイサイドライト)の小窓廻りの大谷石に彫刻されたデザイン・ディテールは、ライトらしさを感じる。




↑屋上テラスから芦屋市内を望む。ここからの景色は開けて明るい。
ヨドコウ迎賓館に行くまで見られた、関西一の高級住宅地、芦屋の建物で目立った物を抜粋。

11:51


11:52
11:53


11:54
阪急芦川屋から西元町まで戻り、歩いてメリケンパークに向かう

12:29
←道路2面、壁1枚残された建物は、地下鉄の入り口?

12:31↑正面から見たら。
12:39
ホテルオークラ(1989年、設計:観光企画設計社)と神戸海洋博物館(1987年、設計:神戸市)
12:47
メリケンパーク到着
12:51神戸メリケンパークオリエンタルホテル(1995年、設計:竹中工務店)
12:52
今日は天気も良く、ここでは多くの市民?が、フリーマーケットをしていた。定例の行事なんだろうか?

12:58神戸ポートタワー1963年、設計:日建設計)とホテルオークラ神戸が、海から見るランドマークになっている。

神戸港震災メモリアルパーク

13:01
1995年震災時のメリケンパークの様子をそのまま残している。
cafe*Fish!及びオブジェ「FISH DANCE」(1987年、設計:フランク.O.ゲーリー)
13:09←メリケンパークの入口に有った、海に似合う雰囲気のカフェと魚のオブジェが、気になった。

13:11↑メリケン波止場入り口の街灯
13:11国道2号線、メリケン波止場交差点陸橋から東側を見る。この辺は旧・居留地が多い。

海岸ビル(1918年、設計:河合浩蔵、1998年改修、竹中工務店)
全壊した建物の外壁をを復元したそうである。
13:12←神戸郵船ビル(1918年、設計:曽根達蔵・中條精一郎)


13:17↑商船三井ビルディング(1922年、設計:渡辺 節)
E.H.BANK(1938年、イギリス、旧チャーッター銀行跡)

13:46
旧・居留地の銀行を改装した、おしゃれなカフェ−レストラン。
ここで昼食を摂る。待ち時間は20分程、案内された隣のブティックZOYでお姉さんと仲良くなり、古川本日2度目の衝動買い?。
内部は天井も高く、レトロな雰囲気が漂う。
ルイ・ヴィトンショップ神戸店(2002年)

14:28←興和不動産による、自社所有ビルである、旧・居留地の再使用の物件との事。しかし、外観はヴィトン・ヴィトンしていて、居留地の面影は全くない。↑外天井のスパンドレルまで、LVマークが。
14:41
三宮センター街一丁目アーケード入り口(1995年震災にて崩壊、1998年復興)
昨日元町中華街に行く時は、ここを抜けて行った。雨の日もここを通れば三宮←→元町を濡れずに行ける。お店も結構遅くまで開いていた。
14:43
銀座の三愛ビルに似たスタイルの丸ビル。この辺はもう、かなりビルが立て替えられていて、新しいものが多い。10年ひと昔だね。


14:44
神戸国際会館(1999年、設計:日建設計)
旧・国際会館も震災で全壊し、改築されたそうである。隣のそごう百貨店とは直結している。
新神戸に到着。これから北野町界隈を散歩して三宮まで降りて帰る。

15:05
←古川はこのようにマンホール、ゴミ箱、プランター等々、街の備品を撮って歩くのが好きなようだ。

クラウンプラザ神戸(旧・新神戸オリエンタルホテル、1988年、設計:竹中工務店)
15:09→17年前に(今でも頑張ってダイエーに勤めている)友人が、ここで結婚式を挙げ、宿泊した。確かホテルはダイエー系だったような気がする。
15:10この辺から、新神戸駅側からの、北野異人館街の入り口でしょう。



テラスで結婚式やっていた。
15:21←北野ガラス館(2004年)コンクリート打放しの、かわいいお店。横から見ても結構遊んでいて、思わず写真を撮ってしまった。




15:23→風見鶏館の前はちょっとした広場になっています。「北野町広場」と、言うそうです。
15:28
六甲牧場のソフトクリームがおいしそうだったので、幹事さんに買いに行ってもらう。半袖でソフトクリーム?夏ですね(^o^)。暖かい。

15:38羽交い締めされている人形さんは、伊藤の化身でしょうか?
15:40
←風見鶏館、本日の風見鶏(^O^)。

15:43→KITANO SQUARE

↑手摺りの重なり合いもあるが、所狭しと、家の重なりが面白い
ウォールアベニュー(1989年、設計:安藤忠雄)

15:47
ぽいなぁ!?と、思って写真撮っておいたら、やっぱり安藤さんでした。


15:48
この通りもおしゃれな店が多い。
15:52
このへんてこりんな形の建物は何でしょう?交差点の角にあったので結構目立っていた。


三宮に到着後、コインロッカーに預けていた荷物を取り出し、再び神戸市営地下鉄で新神戸に。
16:55
後は帰路につくのみ。やれやれ(^_^;)。


17:05新神戸駅発のぞみ35号→
19:12小倉駅着


乗り継ぎ時間は4分しかない走ってギリギリ間に合った。

19:16小倉駅発ソニック47号→
20:49大分駅着


こうして、強行スケジュールの研修旅行終了した。

今回の社員研修レポートはボリュームもあり、まとめるのに手間を取った。実質旅行していた時間より長い時間を費やしたかも知れない。誰に見て頂けるか分からないが、建築設計を職業としている者の視点の違いを感じて頂けたら、幸いに思う。by ito
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